ロルフィング®︎とスピリチュアルについて

ロルフィング®︎とスピリチュアルについて

この記事では、認定ロルファー™️である筆者がロルフィング®︎とスピリチュアル・スピリチュアリティ(霊性)の関係について詳しくご説明をしていきます。

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ロルフィング®とスピリチュアリティ(霊性)

人智学者・哲学者として著名なルドルフ・シュタイナー(1861~1925年)は、平衡感覚は外的空間(重力空間)で方向づけする肉体的感覚であるのに対し、聴覚は内的空間へ誘う最初の霊的感覚であるとし、両者を対極に位置づけています。

つまり、身体が重力と調和している時は平衡感覚を意識しないですむため、対極にある聴覚をより機能させることができます。たとえば、座禅で上半身を垂直に保ち平衡感覚を意識させない姿勢は、内的空間へ誘い内側の声を聴きやすくする効果があります。

他方、船酔いをした状態では平衡感覚が活性化し、美しい音楽を愛でるような聴覚を働かせる余裕が無くなります。

私たちは重力場においてのみ平衡を保つことができ、無重力の場では平衡を保つことができません。この重力から生まれる平衡感覚は、「私はどこにいて、どこへ向かう」という自我意識と結びついています。

船酔いは自我喪失状態ともいえますが、この場合生き残るために平衡感覚をONにし続け、平衡状態を取り戻すこと(自我回復)が最優先されます。

しかし、重力と闘う身体、つまり平衡感覚を過剰に活性化させる身体から解放されれば、耳を澄まして聴く機能が高まり、私たちを肉体的自我から解放して内的空間へ誘い、霊性向上への土台をつくってくれるのです。

なぜ身体を重力と調和させることが大切なのか、スピリチュアリティ(霊性)の視座からもロルフィング®は応えてくれます。

 

現代のレオナルド・ダ・ヴィンチとも呼ばれた、偉大な科学者哲学者バックミンスター・フラー博士(1895~1983年)は、重力に関して次のように述べています。

「重力は単一的であり 非差異的で遮るものもなく
重力は包括的ですべてにわたって包含し浸透する
非焦点的で遮るものもなく
そして全的統合性をもつ
重力の特性のすべてはまた愛の特徴でもある
愛はメタフィジカルな重力なのだ」

(「クリティカルパス」(訳:梶川泰司)より)

すなわち、重力は形而上学的にいえば、偏在する無条件の愛だということです。

重力は愛と同様に不可欠なものであり、その本質は万物を包み込み統合し育むことといえます。
重力は身体を統合するための最適なエネルギーであり、身体が重力と調和すれば地球の大愛を受け入れやすくなります。アイダ・ロルフ博士が「重力が身体を癒す」と述べた理由をここにも見出すことができます。

身体のバランスを整えるロルフィング®は、人間の内面の力を整える契機になり、私たちの本質への気づきも深めてくれるでしょう。

「(誰でも)新しいぶどう酒を古い皮袋に入れはしない。皮袋が張り裂けないためである。また、古いぶどう酒を新しい皮袋に入れはしない。皮袋がぶどう酒を損なわないためである。」
(トマスの福音書)

ここでのぶどう酒は精神や霊性の意味です(ちなみに、英語のspiritは精神や霊の意味以外に酒の意味もあります)。
そして、皮袋は肉体を意味します。人間は感情的・精神的な問題を解消すると、身体の鎧(よろい)もはずしたいとか、肉体も浄化したいと思うことはよくあります。

つまり、新しい精神(新しい酒)を古い肉体(古い皮袋)にいれたくないと気づくのです。

また、ロルフィング®で新しく変わった肉体(新しい皮袋)は、精神的な変容(新しい酒)をしばしば求めてきます。
つまり、肉体のバランスを取り戻すと魂や霊は肉体にいることがとても楽になり、人間はより高い次元でバランスを取り統合しようとします。

それまでの古い酒(古い精神)は、新しい皮袋(新しい肉体)に入れるにはふさわしくなくなるのです。

ロルフィング®を受けた後、人生が大きく変容したという人たちは、きっと新しい皮袋に新しい酒を注ぐことができたのでしょう。

ロルフィング®︎の具体的な効果についてはこちらの記事をご参考下さい。
Speranzaによる具体的な施術事例
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